日本丸 総帆展帆と満船飾
2012-07-17


昨日7月16日は海の日。
横浜みなとみらいのランドマークタワー前に展示されている帆船日本丸で、登檣礼と総帆展帆、満船飾が行われた。

日本丸は、1930年に進水した航海練習帆船。1984年に引退し、その後は日本丸II世が引き継いでいる。
同じ1930年に進水した姉妹船に海王丸があるが、こちらも1989年に引退し、II世が後を引き継いでいる。初代海王丸は富山県の海王丸パークに係留されている。

登檣礼というのは、帆船の出航時などに船員がヤードに登り、見送りに来た人達に謝礼を表す儀式。
日本丸で登檣礼が行われるのは今年はこの日だけ。
今日は、「海の日おめでとう」とチアリング(歓呼)が行われた。
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上から見た日本丸。帆が張られたが、まだ満船飾はされていない。
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満船飾の旗が風に煽られてきれいにたなびいている。
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旗を見ても分かるようにかなり風が強かったので、予定よりかなり早い時間に一部の帆を畳んでしまった。 後ろはランドマークタワー。
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[雲竹斎の今日のうんちく]

雲竹斎じゃ。今日はかなり暑かったから、ウンチクサイじゃなくてアセクサイじゃの。

登檣礼は「とうしょうれい」と読むんじゃが、「檣」の字は難しい漢字じゃのう。
訓読みすると、これだけで「ほばしら」と読むそうじゃ。
ほばしら=帆柱。帆柱と書くと、帆立の貝柱を頭に浮かべてしまうのは、ワシだけかのぉ。うっすらバター味で焼くのが好きじゃ。
帆柱とはマストの事で、垂直に立っているやつじゃ
登檣礼をそのまま訳すとマストに登って礼をするという意味じゃが、実際にはマストからヤードに移って行うのう。
ヤードというのは帆桁(ほげた)の事で、マストから横に伸びた、水面と平行になっている、帆を張る棒じゃな。

総帆展帆(そうはんてんぱん)というのは、帆船が全ての帆を広げる事じゃ。
日本丸には29枚の帆が有るんじゃが、この帆を広げて帆走する姿は、その優美さから「太平洋の白鳥」とか「海の貴婦人」と呼ばれていたそうじゃ。
ワシが海を泳いでも「海の理不尽」と言われるだけじゃがのぅ。


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