ポンピドゥー・センター傑作展
2016-07-05


「ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで― Masterpieces from the Centre Pompidou: Timeline 1906-1977」が上野の東京都美術館で開催されています。
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ポンピドゥー・センター(英語: Pompidou Centre )はフランス語では Centre Pompidou となります。
正式には Centre national d'art et de culture Georges-Pompidou (ジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センター)ですが、長ったらしいので一般的には Centre Pompidou と言われているようです。
パリのセーヌ川右岸にあり、国立近代美術館や公共図書館などが入った複合施設で、ガラス張りにパイプむき出し、チューブのエスカレーターが特徴的な建物です。

ポンピドゥー・センターの中核をなす国立近代美術館は、20世紀初めから現代までの作品を約11万点所蔵しています。
ポンピドゥー・センター傑作展は、その珠玉の近現代美術コレクションの中から、1906年から1977年のタイムラインを「一年ごとに一作家一作品を厳選」し、モダンアートの70年を一望しています。
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ポンピドゥー・センター傑作展のポスターです。
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今回の展覧会は「一年ごとに一作家一作品を厳選」と言われているように、1906年、1907年、1908年・・・・・ポンピドゥー・センターが開館した1977年まで、一年一作品が展示されています。

1945年のコーナーは白い壁だけで何も展示されていません。耳を澄ますとかすかに聞こえるシャンソンはエディット・ピアフの「ばら色の人生 (La vie en rose)」です。
この曲は第二次世界大戦のドイツ・ナチス占領下で書かれました。エディット・ピアフはレジスタンス運動(la Resistance)への貢献でも知られています。(「ばら色の人生」は1946年発表となっています。)
1945年。この年に第二次世界大戦が終結し、その敗北によってナチ政権が崩壊しました。

この展覧会では嬉しいことに、本当に嬉しいことに、作品の横にその作者のポートレートが展示されています。作品を見ながら作者の顔写真からその人物像を想像する事が出来ます。
例えば、マルク・シャガールの「ワイングラスを掲げる二人の肖像」に描かれた笑顔が素敵な男性はシャガール本人だということがすぐに分かります。
又、ヴァシリー・カンディンスキーの学者のような風貌は、教師になるためモスクワ大学で政治と経済を学び、モスクワの美術学校やバウハウスの教師になったという経歴を納得させます。

ポンピドゥー・センター傑作展のパンフレットなどはパブロ・ピカソの「ミューズ」という作品を使ったものが多いのですが、こんなのもあります。
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