絵画史上、最強の美少女(センター) / ビュールレ・コレクション
2018-04-02


六本木にある国立新美術館へ行ってきました。
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波打つガラス壁が幻想的な空間を演出するこの建物は黒川紀章氏の設計によるものです。
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今回観に行ったのは、「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」です。
《可愛いイレーヌ》という名で親しまれている、ルノワールの作品《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》を使ったポスターは駅などの各所に貼られ、若い女性たちの来場を促しています。
キャッチコピーは「絵画史上、最強の美少女(センター)」。 文字の色はピンクです。
AKB48グループで確立された、「人気の美少女=センター」という構図から発想したと思われるコピーが、絵画という難しそうな存在を身近なものに引き寄せています。
このキャッチコピーとイレーヌを見た中年おじさん達も「行ってみようかな・・・」という気持になるのではないでしょうか。
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印象派は日本人にとって一番親しみやすい絵画だと思いますし、私も印象派が大好きです。

ビュールレ・コレクション」は、スイスのチューリッヒにある印象派を中心とした美術館です。
ドイツに生まれ、スイスで後半生をすごした実業家、エミール・ゲオルク・ビュールレの個人コレクションを一般に開放したものですが、2008年の絵画盗難事件を機に一般公開が規制され、2015年に閉館しています。
2020年にチューリヒ美術館に全コレクションが移管されることになりました。
全ての作品が一人の収集家によって集められたものですが、ビュールレ・コレクションとしての全体像を見られるのは今後難しくなるかもしれません。

本展は以下のような9章で構成され、さらに第10章として、日本初公開、モネの《睡蓮の池、緑の反映》の展示で締めくくられます。
16世紀から18世紀のオランダ派やヴェネツィア派に始まり、ルノワール、モネなどフランス印象派、セザンヌ、ファン・ゴッホなどポスト印象派、1900年以降のフランス前衛絵画までを揃えたビュールレ・コレクションですが、今回の展示では中でも印象派とポスト印象派の作品が中心になって、絵画に馴染みのない人でも親しみやすい構成になっています。

第1章  肖像画
第2章  ヨーロッパの都市
第3章  19世紀のフランス絵画
第4章  印象派の風景‐マネ、モネ、ピサロ、シスレー
第5章  印象派の人物‐ドガとルノワール
第6章  ポール・セザンヌ
第7章  フィンセント・ファン・ゴッホ
第8章  20世紀初頭のフランス絵画
第9章  モダン・アート
第10章 特別出品 クロード・モネ《睡蓮の池、緑の反映》

ハルス、アングル、ラトゥール、クールペ、ルノワール、ドガ、カナール、シニャック、モネ、マネ、ピサロ、シスレー、セザンヌ、ゴッホ、ロートレック、ピカソ、ヴュイヤール、ゴーギャン、ボナール、ヴラマンク、ドラン、ブラックなど、名だたる画家の珠玉の作品64点が展示されています。


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