東京都恩賜上野動物園(通称「
上野動物園」)にいる「ハシビロコウ(嘴広鸛)」です。
学名では「balaeniceps rex(ラテン語で、クジラ頭の王様)」といいますが、英名は「Shoebill(靴のような嘴)」、和名が「嘴広鸛(ハシビロコウ:嘴の広いコウノトリ)」です。
ペリカン目、ハシビロコウ科、ハシビロコウ属に分類される鳥類で、本種のみでハシビロコウ科ハシビロコウ属を構成します。
嘴を下方へ向けたまま直立して動かずに、足元を通りかかった獲物を頸部を伸ばし嘴で咥えて捕食するという生態から、「動かない鳥」として広く知られています。
後頭部の羽が逆立っていますが、寝癖ではありません。冠羽(かんう)です。すべてのハシビロコウがこんな頭をしていて、ハシビロコウのかわいさの特徴になっています。
天気が良いので気持ちがいいのか、毛繕いをしていました。
「動かない鳥」として有名なハシビロコウですが、上野動物園のハシビロコウは「比較的よく動く」といいます。この日は、歩き回ったり飛んだりと、よく動いていました。
金網のすぐ前の低木の上に乗って、人間たちを観察しています。どっちが展示されている生き物なのか分からなくなるくらいの風格があります。
目の前に立ってくれるという大サービスに、来園者たちは大喜びです。
上野動物園では4羽のハシビロコウが飼育されています。
メスの「アサンテ(Asante)」「サーナ(Sana)」「ミリー(Milie)」と、オスの「ハトゥーウエ(Hatxuwe)」です。
ここまでの写真は全て「サーナ(Sana)」です。
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