海上保安庁「PLH32あきつしま」&搭載ヘリ「EC225LP Super Puma Mk2+」
2020-03-10


横浜の観光名所みなとみらい21地区にある横浜海上防災基地に、海上保安庁が誇る世界最大級の巡視船「PLH32 あきつしま」が停泊しています。
禺画像]

2015年4月に当時の天皇・皇后両陛下がパラオを訪問した際に、この「あきつしま」の船長室を改造して宿泊されたことで、一般の国民にもその船名が広く知られることとなりました。
当時でも80歳を超える両陛下への負担や安全面での問題から、「あきつしま」に搭載されているヘリコプターを利用してパラオのペリリュー島へ渡るという策がとられました。
禺画像]

「あきつしま」は漢字では秋津島又は秋津洲と書き、『古事記』では「大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)」、『日本書紀』(720年完成)では「大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)」と表記される、「日本の本州の古代の呼称」です。また、転じて日本の異名の1つにもなっています。

禺画像]

「あきつしま」の船名は1892年(明治25年)に進水した日本海軍の防護巡洋艦「秋津洲(あきつしま)」の名を引き継いでいます(3代目)。
 (3代目)と書くと、2代目は何?と気になるかもしれません。2代目は1941年(昭和16年)に進水した、大日本帝国海軍の水上機母艦(飛行艇母艦)「秋津洲(あきつしま)」です。
艦隊これくしょん -艦これ- 」に登場するキャラクター(艦娘=かんむす)「秋津洲」のモデルは2代目です。
禺画像]

海上保安庁の巡視船「あきつしま」は、1992年4月に就役した「しきしま」に次ぎ、しきしま型巡視船の2番船として2013年11月に第三管区海上保安本部に就役しました。 全長約150m、総トン数約6,500トンと、巡視船としては世界最大級を誇ります。
「しきしま」は、2018年3月に第十管区(鹿児島)に配属替えされています。

禺画像]

海上保安庁の船舶の区分については「海上保安庁の船舶の番号及び標識」という告示で定義されていて、「主として法令の海上における励行、海難救助、海洋の汚染及び海上災害の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯人の捜査及び逮捕その他海上の安全の確保に関する事務に従事するもの」が『巡視船』、「主として、基地周辺海域における上記(巡視船)の事務に従事するもの」が『巡視艇』と規定されています。
簡単に解釈すれば、比較的大型で航洋性も持つ船舶を「巡視船」、基地周辺海域のみで活動する小型の船舶を「巡視艇」というようです。

海上保安庁に所属する船艇の内、巡視船、巡視艇には以下のような区分があります。

続きを読む

[船]
[横浜]
[今日のつぶやき]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット