百段階段「漁礁の間」 ホテル雅叙園東京
2020-07-22


ホテル雅叙園東京にある「百段階段」は99段の階段が7つの部屋を繋いでいます。
下から「十畝の間」、「漁礁の間」、「草丘の間」、「静水の間」、「星光の間」、「清方の間」、「頂上の間」になります。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。 

百段階段」、「十畝の間(じっぽのま)」に続いて、今日は「漁礁の間(ぎょしょうのま)」です。
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百段階段の部屋の名称は揮毫した画家の名前が多いのですが、この部屋は床柱に彫られた中国の画題「漁礁問答」に由来しています。
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「漁礁問答」の「漁」は漁師、「礁」は木こりのことで、左の柱に漁師、右の柱に木こりの姿が彫られています。
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床柱は共に樹齢約300年のヒノキで、1本の木から彫り出してつくられています。
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この部屋の彫刻は全て、尾竹竹破(おたけ ちくは)という画家の絵をもとに、盛鳳嶺(さかり ほうれい)という彫刻家が掘りだしたものです。

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欄間には、平安時代の貴族の五節句が描かれています。
五節句の「節」というのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のことで、人日(じんじつ 正月七日)、上巳(じょうし 三月三日)、端午(たんご 五月五日)、七夕(たなばた 七月七日)、重陽(ちょうよう 九月九日)です。
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明日は一つ上の「草丘の間(そうきゅうのま)」へ行きます。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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