「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」 アーティゾン美術館
2020-07-29


1895年から開催され120年以上の歴史を持つ「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」。
「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」は、イタリア・ヴェネチアの各所を会場とし、2年に一度開催される現代美術の国際展です。
2年に一度開催される美術展覧会なのでビエンナーレ(biennale)です。
因みに3年に一度だとトリエンナーレ(triennale)、4年に一度開催されるのはオリンピック・・・・・ではなく、クアドリエンナーレ(quadriennale)といいます。

2019年5月11日から11月24日にかけてヴェネチアで開催された「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の日本館で展示された「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」の「帰国展」が、アーティゾン美術館で開催されています。

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「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」は、キュレーターの服部浩之氏を中心に、美術家・下道基行、作曲家・安野太郎、人類学者・石倉敏明、建築家・能作文徳 という4つの異なる専門分野のアーティストが協働し、人間同士や人間と非人間の「共存」「共生」をテーマに構成されました。

ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館展示模型
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アーティストの下道基行氏が沖縄の八重山諸島で出会い、数年間リサーチと撮影を続けている「津波石」を軸としながら、広場であるという思考を拡張し、作曲家、人類学者、建築家と協働することで、静かで穏やかな視覚世界に音楽が響き、ことばが重ねられ、統合された一つの空間に多様な身体経験を生み出します。
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鑑賞スペースにはオレンジ色のベンチ型バルーンが置かれています。ここには自由に座ることが出来、座ることによって室内で奏でられている「音楽」が変化します。

室内に流れている音楽は、作曲家・安野太郎氏の代表作「ゾンビ音楽」といい、複数のリコーダーに空気を送り込むことによる自動演奏によって奏でられる音楽作品です。
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「ゾンビ音楽」を奏でるリコーダーは指も動いて音色が変わります。
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安野太郎 《 COMPOSITION FOR COSMO-EGGS “Singing Bird”スコア 》 2020年
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会期中初期の、楽曲の基本構造を成す約1週間の演奏(リコーダーの振舞い)を抽出した楽譜です。
見ても何が何だか分かりませんが、2,000ページを超える大作になっています。
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