海上保安庁の測量船「HS 31 はましお」
2021-10-17


海上保安庁第三管区海上保安本部海洋情報部の測量船「HS 31 はましお」がやってきました。
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この船は、同名の測量船としては3代目になり、2018年3月30日に竣工、4月25日に横浜海上防災基地で就役披露式が行われました。

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2013年9月に第32回オリンピック競技大会の開催都市が東京に決定し、会場周辺海域を管轄する第三管区海洋情報部では沿岸部を重点的に調査する必要が生じました。
「2代目・はましお」の老朽化と、装備面を強化するために建造されたのが本船になります。
2代目より船体が大型化したうえ、高機能な測量機器を搭載し、より深い海中まで測量が可能になりました。
また、無寄港での1週間の行動が可能になり、第三管区海上保安本部管内のほぼ全域で行動できるようになりました。女性の乗船にも対応しています。
航海安全、 環境保全や防災に必要な情報を収集するため、第三管区の担当域である茨城県から千葉県、東京都、神奈川県、静岡県沿岸域の水深測量や海流等の海洋調査に従事しています。

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横浜海上防災基地を出ていく「HS 31 はましお」です。停泊している大型客船は「飛鳥U」です。
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横浜海上保安部の巡視船「PL 10 ぶこう」の手前を走り抜けていきます。
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「HS 31 はましお」は、総トン数 62トン、全長 27.8メートル、全幅 5.6ートルで、FRP製の測量艇「HS31-M1」が搭載されています。
「HS31-M1」はヤマハ製の全長5.61メートルのフィッシングボート「ベイフィッシャー19」を改造したもので、取り外し式の浅海用マルチビーム測深器を装備できるようになっています。
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第三管区海上保安本部の管轄海域の海底は、駿河トラフや相模トラフ、東京湾海底谷など水深の深い海底が海岸線近くの沿岸域に分布しており、これまでは海上保安庁(本庁)所属の測量船に頼らざるを得ない部分がありましたが、本船の配備によって、独力での測量調査が可能になりました。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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