「ゲルハルト・リヒター展」東京国立近代美術館
2022-06-20



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東京国立近代美術館で、「ゲルハルト・リヒター展」が開催されています。

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ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter, 1932年 - )は、ドイツのドレスデン生まれの画家です。
リヒターの日本の美術館での個展は、2005-2006年にかけて金沢21世紀美術館・DIC川村記念美術館で開催されて以来、実に16年ぶりです。また東京の美術館での大規模な個展は今回が初めてとなります。
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本展では、初期のフォト・ペインティングからカラーチャート、グレイ・ペインティング、アブストラクト・ペインティング、オイル・オン・フォト、そして最新作のドローイングまで、リヒターがこれまで取り組んできた多種多様な作品を紹介しています。約110点の作品により、リヒターの60年におよぶ画業の足跡をたどります。
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鑑賞者自身と周囲の風景がうっすら映り込む、ガラスを作品に多用しているリヒターを象徴するような作品です、8枚のガラスを微妙な角度で並べています。イメージを無限に生み出し、現実を複数化するリヒター作品の原理が具現化されています。
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ゲルハルト・リヒター 《8枚のガラス》 2012年 8枚のアンテリオ・ガラス、スチール 230×160×350cm(ガラスは各220×160cm)

キャンバスに様々な色が折りこまれた「アブストラクト・ペインティング」。
シルクスクリーンを制作する際に使用するへらの様な道具=スキージーによって絵具をキャンバスに押し付け、引き伸ばすという作業が基本になります。
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ゲルハルト・リヒター 《アブストラクト・ペインティング》 2016年 油彩、キャンバス 200×250cm

キャンバス全体を灰色の絵具で塗りこめた「グレイ・ペインティング」。
「無」を明示するグレーも、様々な筆致で描かれることにより「有」が生まれるのかもしれません。
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ゲルハルト・リヒター 《グレー(樹皮)》 1973年 油彩、キャンバス 90×65cm


4点の巨大な抽象画からなる作品、《ビルケナウ》。
この絵画の下層には、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で囚人が隠し撮りした写真を描き写したイメージが隠れています。
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ゲルハルト・リヒター 《ビルケナウ》 2014年 油彩、キャンバス 各260×200cm



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