東京藝術大学美術館「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
2022-08-24


東京藝術大学美術館で、「特別展 日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」が開催されています。
東京藝術大学美術館は上野の東京藝術大学美術学部構内にある美術館です。
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本展では、宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する皇室の珠玉の名品に、東京藝術大学のコレクションを加えた82件の作品が展示されています。
三の丸尚蔵館は昭和天皇が亡くなった後、皇室から国に寄贈された美術品などを保存・公開する施設として1993年に皇居・東御苑に開館しました。現在約9,800点の美術品が収蔵されています。
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本展では、昨年宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品として初めて国宝に指定された全5件を鑑賞することができます。(展示替えがあります)
 ◆ 鎌倉時代の名品・やまと絵の集大成として名高い絵巻《春日権現験記絵》(通期展示 ※巻四:8/6〜9/4 巻五:9/6〜9/25)
◆ 元寇の様子を描いた絵巻《蒙古襲来絵詞》(通期展示 ※前巻:8/6〜9/4 後巻:9/6〜9/25)
◆ 安土桃山時代を代表する狩野永徳筆《唐獅子図屏風》(8/6〜8/28)
◆ 平安時代三跡の一人・小野道風の《屏風土代》(9/6〜9/25)
◆ 江戸時代の絵師・伊藤若冲の代表作《動植綵絵》(8/30〜9/25)
伊藤若冲の《動植綵絵》は10幅(芍薬群蝶図、梅花小禽図、向日葵雄鶏図、紫陽花双鶏図、老松白鶏図、芦鵞図、蓮池遊魚図、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図)をまとめて8月30日から展示します。
若冲ファンにとっては見逃せない展覧会になります。

丸山応挙の《牡丹孔雀図》も8月30日から展示されます。こちらも見逃せません。

鑑賞したい作品の展示期間に合わせて行かないと観られないので、注意が必要です。
出品目録はこちら。(PDFです)

下の写真の作品は8月28日までの展示になります。実物を見ると、その迫力に圧倒されます。
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《唐獅子図屏風 (右隻)》 狩野永徳  桃山時代 (16世紀)  6曲1双 ※国宝

宮内庁三の丸尚蔵館は現在、収蔵品の増加で手狭になったことなどから建て替え工事を行っています。
2021年12月から休館していて、一部は2023年秋に開館、2026年に全館開館する予定です。
本展は、休館中だからこそ貸し出しが可能になったと思われる、皇室に伝わる多くの優品を鑑賞するための、またとない機会となります。

公式図録は、B5判・244ページで、展覧会の展示作品全82件をすべて収録し、知識がないと鑑賞が難しいと思われがちな日本美術の魅力が、わかりやすく紹介されています。(税込2,500円)
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