ゴッホの「ひまわり」を所蔵する美術館、SOMPO美術館で「ゴッホと静物画 ― 伝統から革新へ」展が開催されています。
損保ジャパン本社ビルの右側にSOMPO美術館があります。
SOMPO美術館はゴッホの「ひまわり」を常設展示していることで知られ、入口前には「ひまわり」の陶板作品が展示されています。 この作品は
大塚オーミ陶業(株)で2020年1月に制作されました。
「ゴッホと静物画 ― 伝統から革新へ」展のチラシです。見開きの外面です。
本展覧会は、17世紀オランダから20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れの中にゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探ります。また、「ひまわり」に焦点をあてたコーナーを設け、ゴッホやその他の画家たちによる「ひまわり」を描いた作品を紹介しています。
展覧会は、
第1章 伝統 ― 17世紀から19世紀
第2章 花の静物画 ― 「ひまわり」をめぐって
第3章 革新 ― 19世紀から20世紀
の3つの章で構成されます。
ゴッホに影響を与えた、あるいはゴッホに影響を受けた芸術家、ドラクロワ、ラトゥール、ピサロ、ルノワール、マネ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、シャガールなど国内外25か所からの出展作品69点が集結する中、25点がゴッホによる油彩画になります。
第1章 伝統 ― 17世紀から19世紀
ゴッホは、画力を高めるために《野菜と果物のある静物》、《コウモリ》、《鳥の巣》、《燻製ニシン》、《髑髏》など多彩なモチーフに挑んでいたことが分かります。
ゴッホの最初期の静物画です。形、色、質感など、鍛錬を目的とした習作とみられています。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦わら帽のある静物》 1881年11月下旬〜 12月中旬 油彩/キャンヴァスで裏打ちした紙 クレラー=ミュラー美術館、 オッテルロー
描かれているのは「オオコウモリ」のはく製です。ゴッホはこの頃、壺や瓶などの静物画を多く描いていたといいます。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《コウモリ》 1884年10月〜11月 油彩/キャンヴァス ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム (フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
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