石橋財団は、19世紀後半の印象派から20世紀の西洋近代絵画、明治以降の日本の近代絵画、第二次世界大戦後の抽象絵画、日本および東洋の近世・近代美術、ギリシア・ローマの美術など現在約3,000点の作品を収蔵しています。現在、アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)の5階、4階でこれらコレクションの中から選りすぐりの作品を紹介する「石橋財団コレクション選」が開催されています。
展示風景
【新収蔵作品】
日本に初めてアンフォルメル(フランス語:Art informel)を紹介したといわれる日本の抽象画家、今井 俊満(いまい としみつ 1928年 - 2002年)の作品です。
今井俊満 《キリスト》 1960年 油彩、砂・カンヴァス 195.0×130.0cm
スイス生まれのクレーはドイツで活動していましたが、ナチス政権の前衛芸術への弾圧によりスイスに逃れました。皮膚硬化症に罹り、闘病しながらスイスで描かれた作品です。
さまざまな形の建物や船、人など、港の様子が簡略的にして力強い描線で描かれています。
パウル・クレー 《小さな港》 1937年 油彩、グラファイト・板 35.8×63.5cm
モーリス・ド・ヴラマンクは、フォーヴィスム(野獣派)に分類される19世紀末〜20世紀のフランスの画家であり、文筆家でもあります。赤、黄色、緑、ピンク、青と、色とりどりの花が乱舞しています。偶然でしょうが、上の方に笑っている人の様に見える部分があるのも面白いですね。(
みんなのたあ坊の横顔みたいな・・・)
モーリス・ド・ヴラマンク 《色彩のシンフォニー(花) 》 1905-06年頃 油彩・カンヴァス 100.0×66.4cm
展示風景
本展では特集コーナー展示として、昨年6月に亡くなった日本の洋画家、野見山暁治(のみやま ぎょうじ
1920年 - 2023年)が取り上げられ、新収蔵作品3点を含む7点と各種資料が展示されています。
野見山暁治 《タヒチ》 1974年 油彩・カンヴァス 130.4×130.5cm
野見山暁治 《振り返るな》 2019年 油彩・カンヴァス 135.0×234.0cm
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