都立多磨霊園の、岡本太郎一家3人が眠る墓に置かれた作品です。
太郎の父である岡本一平(1881年 - 1948年)の墓標になっていて、1954年の七回忌に設置されました。
岡本太郎 《顔》 1952年 陶磁
展示風景
テレビ朝日系列で今夜放送されるドラマスペシャル「
万博の太陽」では、1970年の「大阪万博」を背景に、ヒロインの青春と家族愛が描かれます。
70年・大阪万博のシンボル、「太陽の塔」も岡本太郎の作品であることは誰もが知るところです。
実際に設置された(
現存しています)太陽の塔は、塔の高さ約70メートル、基底部の直径約20メートル、腕の長さ約25メートルという巨大な物でした。
上部の「黄金の顔」は「未来」を表し、正面胴体部の「太陽の顔」は「現在」を表します。そして、背面にも「黒い太陽」が描かれ、「過去」を表す顔になっています。
会場では、日本工業大学と川崎市岡本太郎美術館が協力し、万博開催当時の「太陽の塔」内部をCG+VRで再現した映像が流されています。
会場風景です。
展示は絵画だけではなく、彫刻作品、レリーフ、資料や、岡本一平、かの子の作品など120点を超す作品・資料で構成されています。
《午後の日》という作品です。これと同じ物が、多磨霊園の岡本家の墓地に、父岡本一平の墓標と向かい合うように、岡本太郎本人の墓標として設置されています。
岡本太郎 《午後の日》 1967年 陶磁
岡本太郎が描く「人」の姿は、オーソドックスで具象的な描写から、ユーモラスに擬人化されたキャラクター、ピクトグラムのように記号化されたものまで様々ありますが、その全てに血が流れ、心が通っています。
岡本太郎の作品を観ていると、又新たな活力が心と体の中から湧き上がってくるのです。
常設展「人のかたち:岡本太郎の人体表現」開催概要
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