草間彌生美術館(YAYOI KUSAMA MUSEUM)で、展覧会「私は死を乗り越えて生きてゆきたい」が開催されています。
草間彌生美術館は地上5階、地下1階建てで、1階から5階が展示室になっています。
チケットはWEBサイトのみの販売になり、美術館窓口では販売していません。
入館を待つ人の列は80%以上が外国人です。
草間彌生は幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされ、トラウマや神経症による自殺未遂衝動による生と死という常に差し迫った問題を、創作活動で乗り越えてきました。
本展では、戦争の影が色濃く見られる1940〜50年代の絵画から最新作までの多様な作品の展覧を通し、草間の死生観の表出とその変遷を紹介しています。
草間彌生の作品は、水玉模様や網模様などの同一のモチーフの反復によって、絵画の画面や彫刻の表面を覆うことが特徴の一つとなっています。
エレベーターの中にも赤い水玉模様が広がります。
草間彌生自ら作詞・作曲した曲 《マンハッタン自殺未遂常習犯の歌》を歌います。
この、鏡によって無限の空間を創り出す技法も、草間彌生作品の特徴となっています。
草間彌生 《マンハッタン自殺未遂常習犯の歌》 2,010年 ビデオプロジェクション、鏡 サイズ可変
YAYOI KUSAMA 《Song of a Manhattan Suicide Addict》
草間は「太っ腹の飾らぬ容貌」と「たくましい精神力強さ」に魅せられたという南瓜(かぼちゃ)を、活動初期の日本画作品からその後の絵画や版画、立体、インスタレーションなど、様々なヴァリエーションで展開しています。
草間彌生 《大いなる巨大な南瓜》 2024年 F.R.P. ウレタン塗装 245×φ260cm
YAYOI KUSAMA 《Great Gigantic Pumpkin》
2024年の最新作です。上の写真、かぼちゃの右の方にこのようなサインがありました。
この美術館での展覧会は今回で14回目になります。図録は同じサイズに統一して展覧会ごとに発行しているので、本棚にきれいに並びます。今回はNo.014になり、バックナンバーも美術館で販売しています。
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