横浜高速鉄道・みなとみらい線、日本大通り駅の地下1階改札外に、横浜港の今昔を描いた、柳原良平の壁画があります。
柳原良平(1931・8・15−2015・8・15)はサントリーのトリスウイスキーの宣伝キャラクター「
アンクルトリス」で知られる、イラストレーター、漫画家、アニメーション作家、エッセイストです。
10年前の8月、84歳のちょうど誕生日に亡くなっています。
1854年、日米和親条約が横浜村で調印されたのち、1859年日米修好通商条約に基づき、横浜は日本初の外国貿易港としてその歴史の第一歩を踏み出しました。この開港により横浜は国際都市として発展し、外国との貿易が活発になり、西洋の新しい文化や技術が流入しました。
そんな日本を代表する横浜港の開港から現在までの様子を、柳原良平独特の親しみあふれる壁画で表現しています。
柳原良平 『横浜港今昔』 2004年 陶板レリーフ 各 H2.7m × W3.0m 3面
《船三代と横浜港》
手前:開国を求めて来航したペリー提督が乗ってきた黒船「サスケハナ」
中:明治建造の太平洋航路の客船「大洋丸」
奥:クルーズ客船「クリーン・エリザベス2」
《三つの塔 K, Q, J 》
横浜港が日本の玄関だったころ、港に入る船員さんにとって、高くそびえる三つの塔は横浜港のシンボルでした。外国船の乗組員たちは、親しみを込めてトランプの絵札にたとえた愛称で呼びました。
左:キング=神奈川県庁本庁舎
中:ジャック=横浜市開港記念会館
右:クイーン=横浜税関本関庁舎
これらの塔は「
横濱三塔」と呼ばれ、現在も横浜市民に愛され続けています。
《今日(こんにち)の横浜港の姿》
横浜港で一番最初に造られたのが「大さん橋」。関東大震災などで何度か造りなおされて、2002年に現在の「横浜港大さん橋国際客船ターミナル(大さん橋)」が完成しました。
その桟橋に憩う船はクルーズ客船「飛鳥」(初代)です。
その向こうに横浜赤レンガ倉庫、横浜ランドマークタワー、クイーンズタワーA/B/C、横浜ベイホテル東急、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルが描かれています。
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