「ニューヨークに銭湯」松本倫子展
2019-10-16


横浜の開港広場公園のすぐ前にあるシルクセンター1階にある「BankART SILK(バンカート シルク)」は、道路から中が見える開放的な展示会場です。
禺画像]
「ニューヨークに銭湯」というダジャレのようなタイトルの展覧会をやっていたので入ってみました。
作者は「松本倫子(まつもとみちこ)」さん。

『東南アジアみたいなカラフルな色が好きだと云う。緻密な筆致、ゆらぎのない線、明快でにごりのない領域。完全な塗の技法。絵を構成している要素は、明晰であいまいさがない。これらは一体どこからくるのだろうか。細胞分裂のように、領域が次の領域へデジタルにうつっていく。夢はニューヨークに銭湯を作ること。湯船や手桶、猫の手のシャワーヘッドなど細部に至るまで絵を描く。妄想と現実は限りなく続く。

松本氏はいわゆる美術教育を受けた美術を専門としたプロの作家ではありません。2000年に統合失調症を発症。2010年、施設内でスタートした絵を描く習慣、そして自身に課した一日一枚のノルマは8年間継続され、数千点に及ぶ作品群を生み出しました。こうした試みは、施設を退所してからも続き、絵を描くことを中心にした日常生活が本格的に始まり、海外の施設や国内の美術展にも招待されるようになりました。これは少なからず、夫の現代美術作家、松本秋則氏の影響があるといえましょう。

2019年秋、遅ればせながらBankART1929でも、彼女の個展を開催したいと思います。生活の中で描かれた作品を切り取り、ギャラリー内で提示することが、はたして真実の姿を伝えることになるのかはわかりませんが、素直に喜びに満ちた松本氏の作品を皆さんにも見ていただきたいと感じたからです。襖絵、キャンバス、シェイプドキャンパス、レリーフ、小物等約80点を展示します。』

注) 『 』内は展覧会パンフレットより引用しました。

禺画像]

描かれている猫のモデルは「ほっぺ」という、松本氏の愛猫だそうです。
スタッフの方の許可を得て、写真を撮らせてもらいました。
iphone X で撮りましたが、最近のスマホはすごくきれいに写真や動画が撮れます。ちょっと派手目な色になりますが、ホワイトバランスの調整も的確です。私の持っているコンデジより綺麗に撮れるんじゃないでしょうか。

以下、展示作品のほんの一部ですが、松本倫子さんの作品を楽しんで下さい。


《 ニューヨーク銭湯 》展示風景
禺画像]

禺画像]

《 ニューヨーク銭湯の外観 》 2013
禺画像]

《2013年当時のニューヨーク銭湯のバスタブのアイデア 猫型風呂》 2013
禺画像]

続きを読む

[美術館/展覧会/公演]
[横浜]
[今日のつぶやき]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット