東京・京橋のアーティゾン美術館で開催されている「コレクション選」展の中の特集コーナー展示として、「ピカソとミロの版画 〓教育普及企画〓」が開催されています。
このコーナーでは、ピカソとミロの版画作品だけでも約30点を展示し、その技法について使用する道具の展示と共に解説しています。
「エッチング」と「木版画」は学校で習って実際に作品を作った記憶がありますが、「カーボランダム」、「エングレーヴィング」、「ドライポイント」、「アクアチント」、「リトグラフ」、「シルクスクリーン」となると、チンプンカンプンです。
本展では、ピカソとミロの版画作品を例に、道具や材料を展示してその技法を分かりやすく説明してくれています。
タイトルが「ピカソとミロの版画 〓教育普及企画〓」で、小中学生にも理解できて、大人でも勉強になる展示になっています。
『エッチング』
パブロ・ピカソ 《四人の子どもに見られる羽のはえた牛(『ヴォラールのための連作』より)》 
1934年 エッチング 23.8×30.0cm
エッチングで、赤と黒の2色刷りです。
じっくり見ると、同じ銅版を使って赤と黒で逆さまにして刷っていることが分かります。
ジョアン・ミロ 《「黒と赤」シリーズより》 1938年 エッチング 25.7×16.7cm
『エッチング』、『アクアチント』、『カーボランダム』
ジョアン・ミロ 《岩壁の軌跡 VI 》 1967年 エッチング、アクアチント、カーボランダム 58.8×92.8cm
『エッチング』、『エングレーヴィング』
パブロ・ピカソ 《四人の裸婦と頭部像(『ヴォラールのための連作』より)》 1934年 エッチング、エングレーヴィング 22.3×31.5cm
『ドライポイント』
パブロ・ピカソ 《サーカス(『ヴォラールのための連作』より)》 1933年 ドライポイント 19.8×27.9cm
『アクアチント』
ジョアン・ミロ 《 犬 IV 》 1978-79年 アクアチント 73.4×115.7cm
 
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